今後もまだまだ電気代に関する話題がニュースを賑わせそうです。この記事では、この春からの電気料金プランが値上げされている背景と、その差が様々であることなどに注目して、お伝えします。
エネルギー価格高騰の影響を受けて、「燃料費調整額」が上がったことで電気代が記録的に上がってしまった今冬。
これに輪をかけるように、新規契約向けだけでなく、既存顧客の料金プラン全体の価格設定(基本料金や電力量料金)も値上げする動きが各社で活発になってきました。
一体、何が起きているのでしょう?
一言で答えるならば...
電力小売事業者が「買い付ける・仕入れる」電気の値段が上がって、これまでと同じ価格で提供することができなくなったということです。
燃料の価格や、その他のコストが高騰すると、当然、発電にかかるコスト、ひいては、出来上がった「電気」の価格も上げざるをえません。
新規契約の申し込み受付を停止しているところがあるのも主にこれが理由です。
この状況は、去年、もっと言えば一昨年から続いている問題であるため、既に赤字が何千億も積み上がっている事業者も存在します😨
これが、30%以上もの大幅な「値上げ」に踏み切っている多くの事業者が抱える最大の要因であり、この赤字分を取り戻し、経営状態を改善することが急務となっている、と考えられます。
上で説明した、「大幅値上げ」が必要なケースでなくても、ほぼ全事業者が対応していくだろうと思われるポイントも、簡単に挙げておきます。
💸 「託送料金」の値上げ
全ての地域で、送配電事業者が「託送料金」の値上げを決定しました。
これは、電気を使う全ての人・事業者に負担してもらう必要がある費用で、一般的にはご契約中の電力会社を通じて、私たちみんなが何らかの形で支払っています。
オクトパスエナジーも例外ではありません。
最近、地域大手電力の値上げにあわせて、非常に頻繁に言及されている言葉ではありますが、この価格の変更に対応する料金プランの調整だけであれば、それほど大幅な値上げは必要ありません。
「託送料金」についてもっと詳しく
💸 「非化石証書」の最低取引価格の値上げ
※2023年4月より適用されています。
これは、「電気そのものの調達価格」(電源調達費用)とは別に、「環境価値」として追加で支払う必要のある費用で、2023年度より最低取引価格が新しい価格に変更される予定となっています。
グリーンな電気を提供する事業者(ひいては、利用者)に影響しうる費用といえます。
電力供給サービスにおける「託送料金」とは、電気を発電する発電所から、みなさんのもとに電気をお届けするために使う「送電網」を利用するための料金です。
(ほら、周囲を見回すと変電柱や電線が目に入りますよね。アレです)
この整備や保守・運用には多額の費用がかかるため、電気を利用する全ての事業者、そして利用者が少しずつ負担する必要があるのです。
💭 高速道路の使用料が値上がりすると、宅急便の送料も値上げが必要になるという仕組みと似ていますね。
特に、今回の値上げには、未来に向けた送電網の強化・改修のためのコストが背景にあります。災害時の対応力の底上げ、再生可能エネルギーで発電された電気の送配電を担い、また、地域をまたぐ大容量の送配電を実現するための高度な技術や設備投資が理由として挙げられています。
皆さんの日々に直撃する電気代値上げの問題。
その背景を少しでも知ることで、安心につながるのではないでしょうか。
オクトパスエナジーは、これからも、新規・既存問わず、お客さまの電気代に関する状況に関してはできる限り早く、明瞭に、そして正直にお伝えしていきます。
Love and Power.
#オクトパスエナジー
投稿日2023年2月22日
投稿者
Miyoshi Nakamura