世界の洋上風力発電分野に数十億ドルを投入する計画を推進していきます。
テクノロジーの力を業界変革へ繋げる2社、脱炭素へ前進
Ocergy社への投資によりフランスと米国を皮切りに、グローバルにグリーン雇用を創出
革新的な技術によって浮体式洋上風力発電の建設コストと時間を削減
オクトパスエナジーは、洋上風力発電ファンド「Vector」の設立に続き、世界の洋上風力発電分野に数十億ドルを投入する計画を推進
英オクトパスエナジーの発電部門(オクトパスエナジージェネレーション)が米国に本社を持ちフランスにも展開するOcergy社への出資を発表しました。
これにより、Ocergy社の持つ、浮体式洋上風力発電所の設計・製造における革新的なアプローチによって、世界中の浮体式洋上風力発電所の建設がより安価に、より迅速に行えるようになります。
Ocergy社は、すでに複数のギガワット規模の建設プロジェクトにおいて、十数社の大手デベロッパーと提携しており、最初の基盤は2025年から2026年までに設置される予定です。
オクトパスエナジーによる投資は、Ocergy社の技術を商業化し、新市場への急速な拡大を後押しします。また、最先端の環境データと生物多様性モニタリングシステムの拡大も可能になります。
Ocergy社とは?
洋上風力発電所の建設コストを設計・製造における革新的なアプローチで削減する注目の米国企業。持続可能なオフショア・ソリューションを開発し、再生可能エネルギーの産出と生物多様性を保護しながら、二酸化炭素排出量を削減することで気候変動の解決に貢献しています。
英国では2030年までに5ギガワットの浮体式洋上風力発電容量を持つことを始めとして、世界各国の政府は、浮体式洋上風力発電における野心的な目標を設定しています。
浮体式洋上風力発電所の建設において日本は重要なマーケットです。日本政府は、2030年までに10ギガワット、2040年までに30~45ギガワットの洋上風力発電の導入目標を掲げており、これには浮体式洋上風力発電も含まれています。オクトパスエナジーが投資するOcergy社は、日本でのパイプラインにプロジェクトを保有しており、将来的には同社の浮体式基礎技術が日本の風力発電所に設置される可能性があるといえるでしょう。
陸上風力、着床式洋上風力と比較して、LCOE(Levelized Cost of Electricity)がかなり高い浮体式洋上風力ですが、一方では、深い海域では着床式よりもコストが低いことや、大規模な支持構造物を必要としないために、より広範囲な場所に設置が可能であること、海底環境に与える影響が小さいことから今後の再生可能エネルギーの拡大を担う、主力の一つとなることを期待されています。
ゾイサ・ノース=ボンド(オクトパスエナジー・ジェネレーションCEO)コメント:
「技術革新は世界的なエネルギー革命の原動力となっており、私たちは常に進歩を加速させる画期的なソリューションを求めています。Ocergy社の画期的なアプローチにより、浮体式洋上風力発電のコストを削減することができ、さらに私たちの投資によって、より早く実現し、世界中のクリーンで環境に優しいエネルギーシステムへの道を開くでしょう。」
ドミニク・ロディヤ(Ocergy社CEO)コメント:
「Ocergy社では、オクトパスエナジー・ジェネレーションとの提携に大きな期待を寄せています。この提携により、私たちは事業規模を拡大し、商業化前の大規模な浮体式洋上風力発電プロジェクトの実現に集中することができます。オクトパスエナジーの洋上風力発電における先進的な取り組みとOcergyのこれまでの実績には多くの相乗効果があり、その結果、当社のプロジェクトの資本力が大幅に向上することを期待しています。」
海に囲まれ、国土の多くが建設コストの高い山地である日本にとっても例外ではありません。 オクトパスのグリーンなエネルギー拡大に向けた挑戦の続報を楽しみにお待ちください。
投稿日2024年5月21日
投稿者
Marina Kozuka