「節電」と聞くと、電気を「使わない(我慢する)」ことをイメージする方が大半ですが、でも実は、電力需要が急増し、太陽光などグリーンな発電が追いつかなくなる時間帯(ピークタイム)を避けて「使う」こそがカギだったりするのです!
ご契約された時点では、特に環境や脱炭素などを意識されていなかった方でも、オクトパスがご提供するさまざまなアクティビティを通じて、日々お届けしているグリーンな電気の本来の特徴や強み、また、エネルギー価格の変動の仕組みを知ってもらい、その特徴・特性を考えた賢い使い方をすることで電気代もお得になることを擬似体験していただけたらと、私たちオクトパスエナジーは考えています。
例年、オクトパスエナジーは、電気使用量がどうしても増えてしまう夏や冬に、「節電チャレンジ」を実施し、電気の無駄遣い等に改めて意識向けていただき、なるべく電気代節約につなげていただくサポートを行っています。
しかし、そこには、もう1つ、「ピークシフト」という重要な意義もあることを、このブログでは簡単に説明したいと思います。
「ピークタイム」とは
地域の総発電量(供給)と、消費される総使用量(需要)が近づき、電気を供給する余力が減少する「電力カツカツ」な時間帯のことです。
一般的な「ピークタイム」は、
① 朝(6:00-10:00)、家族全員が起き出して学校や会社に行く準備のために一斉に電気を使う時間帯
② 夕方(16:00-20:00)、帰宅して、各部屋の電気を灯し、夕飯の支度やお風呂などで、多くの電気を一斉に使う時間帯と、言われています。
(夏には、12:00-15:00など日中になる場合も)
意識して欲しいのは「使うタイミング」
気温の急激な変化が予想され電力需要が急増する日こそ「節電」が呼びかけられますが、「日」よりも、「時間帯/タイミング」がポイント。
電力ひっ迫は、その日1日中ずーっと発生するわけではなく、ある特定の時間帯に「一時的に」発生する現象です。ここで一番問題なのは、「急に」「一気に」電力需要が増加することなのです。
この「急増」カーブをなだらか・緩やかにしたいので、皆で「使う時間帯をシフト(分散)」しよう!というわけなのです。
ピークタイムはCO2排出量もピークに?
上記で紹介した一般的な「ピークタイム」は、太陽光などの自然エネルギーでの発電が少なくなる時間帯でもあり、また、太陽サンサンな日中であったとしても、電力需要がグリーンな発電のペースを上回るほどに急増してしまえば火力発電に頼る割合が大きくなってしまいます。
結果的にCO2の排出量もピークなるため、なるべくピークタイムを避けて電気を使うことは、地球にも優しいアクションにもなる、というわけです。
ピークタイムは「高額」タイム
需要と供給のバランスでさまざまなものの価格が上下するのはご承知の通りです。その日・週の収穫具合で野菜や果物の販売価格が上下するのと同様に、電気も需要に対して供給量に余裕があるほうが価格は低めに安定します。
ぜひ、機会があったら、日本の電気の市場価格をJEPXのサイトでご覧になってください。まさに株価のごとく、30分ごとに市場価格が変動していることや、多くの場合、24時間の間に価格が上昇する山が2つできていて、まさに上記で紹介した「ピークタイム」と合致していることを確認できるはずです。
ピークシフトは、市場価格の安定化につながり、その結果として日本全体の電力の安定供給にも貢献することができます。
オクトパスは、現在、「市場連動価格」を導入した料金メニューの販売はしていません (2023年12月現在) ので、JEPXで示されるような市場価格の変動がダイレクトにタコ友の皆さんに影響を及ぼすことはありません。
しかし、多くのお客さまがピークシフトに取り組んでくださることは、オクトパスエナジーが提供する料金メニューをより価値のあるものにしていく礎となる重要な要素です。
ぜひ、炊飯、洗濯、湯沸かしなど、大きめの電力を使う時はなるべくピークシフトを意識し、お部屋の温度調整をする際には遠隔リモート操作などを活用してピークタイム前にエアコンや暖房機器を動かしておくなど、電気を使用する時間帯を工夫してみてくださいね。
盛りだくさんの内容でしたが、うまくご説明できましたでしょうか?
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
ぜひ、ご質問があれば、公式SNSやLINE、メールなどでお声がけくださいね。
投稿日2023年12月21日
投稿者
Yohko Atsuchi