市場連動型 = 100%高くなる悪者料金プランと思っている方、いませんか?必ずしもそうではない理由をご説明いたします。
今回は、「市場連動型プラン」の主な特徴をご説明します。
ネガティブなイメージをお持ちの方も多いのではないかと思いますが、必ずしもそうではないこと、そしてオクトパスとしての展望もお伝えいたします。
「市場連動型プラン」は、30分毎に変動する市場価格の動きに合わせて、皆さんの「電力量料金(電気使用料)」の単価も変動するプランを指します。
ここでいう市場とは一般社団法人 日本卸電力取引所(JEPX)を指します。JEPXは日本で唯一の電気の卸売市場であり、すべての電力会社が利用できる市場です。
(サイト上で、常にその時点での電力価格を確認できますのでぜひご覧になってみてください。)
なお、事業者によっては、「電力量料金(電力使用料)」と「燃料費調整額」の両方の単価を別々に分けて、それぞれJEPXの市場価格に連動させたプランもあります。 燃料費調整額とは?
なぜこの市場連動型プランが話題になっているかというと、昨年夏〜冬にかけて、従来の料金体系から、市場連動型の料金体系へと切り替えた電力小売事業者が増え、多くの方が新たな電力会社を探し求めるといったことが発生したためです。
多くの方が市場連動型プランを避けようとするということは、市場連動型プランはあまり良くない?と思うかもしれません。
しかし、一概に「良くない」とマイナスの判断を下すことはできません。
🙂 良いこと
深夜〜早朝など市場価格が安い時に使うことができれば、電気代をかなり安く抑えることができます。更に蓄電池などの整備まで出来れば、その安い時間帯の電気を溜めて、日中に使うこともできるでしょう。
常時変動を続ける価格を注視し、理解した上で、賢く使いこなすことができれば、メリットを最大限に活かすことができます。
☹️ 悪いこと
冒頭で説明した通り、電力の市場価格は生き物のように、常に変動しているため、事前に「見通し」を立てることは難しいと言えます。お得に使うためには、電気を使うその日その時間の市場価格をデイトレーダーのごとく厳密に確認していく必要があります。特に、現在のように(多くを輸入に頼っている)燃料が不足し、それに伴って電力ひっ迫が起きると、市場価格は時間帯に関わらず常に高い水準にとどまる事態となり、それがそのまま、直に電気代へと反映されてしまうことになります。エネルギー業界における有事である現時点では、市場価格がより不安定で、また、異常な価格高騰を記録するといったことが起きます。そして、そもそも「価格が下がるタイミング・時間帯」を見つけることが難しくなっているため、市場連動型プランを選ぶメリットは少ないと言えるでしょう。
今後、国際情勢や電力ひっ迫問題が持ち直せば、料金単価が低くなる時間帯も出てきて、市場連動型のメリットが活かせる状況が戻ってくる可能性もあります。
この点も、ぜひ覚えておいてください。
現段階で、オクトパスエナジーにおいて、全お客さまを対象に市場連動型プランへ移行するというような計画はありません。
オクトパスがこのようなプランを導入・ご提案することがあるとすれば、市場連動型プランのメリットが活かせる状況になっていることは当然ですが、既に英国で実績があるように、自分達の強みであるテクノロジーの力で、お客さまがそのメリットをよりスマートに、楽ちんに、そして最大限に活かせるスタイルでこそでないと!と考えているところです。
例えば… 電気の市場価格が安くなっている時に、リアルタイムで通知をお送りして、お客さまにお安い電気を使ってもらえるようにする、など
今回は、市場連動型プランは必ずしも避けるべき料金プランではないこと、オクトパスは今後ワクワクする形で市場連動型プランを導入する可能性があることを、頭の片隅に入れておいてくださいね。
Love and Power.
#オクトパスエナジー
投稿日2023年1月30日
投稿者
Miyoshi Nakamura