エネルギーの様々な課題とリスク。これらに目を背けることなく、オクトパスエナジーはテクノロジーの力を活用し、長期的に持続可能なサービスを模索し提供していきます。
ウクライナ情勢をはじめとし、世界中を取り巻くさまざまな情勢により、各国のエネルギー業界にとって、2022年は昨年に輪をかけて厳しい一年となっています。
日本においては、3月に東京電力エリア内で初の政府からの節電要請「電力需給ひっ迫警報」があり、6月にも相次ぐ「電力需給ひっ迫注意報」が発表され、日本の電力不足を肌で感じている方も多いと思います。
このような激震の中で、2021年度には14のエネルギー会社が倒産したと言われており、22年度に入ってからも、サービス終了等により多くの利用者が契約先を失っています。
当然、皆さまの中にも、オクトパスは大丈夫なのか…と心配されている方もいらっしゃるでしょう。
ですが、まずは、ご安心いただきたいと思います。
現時点で日本で起きている、電力小売事業者の倒産・撤退の増加の背景にある主な理由は、日本電力卸売市場(通称: JEPX)の価格高騰です。
自社で電源(つまり発電施設)を持たない新電力会社の多くは、お客さまに供給するための電力をこのJEPXから調達しています。
しかし、例外的な猛暑や厳冬も含め、真冬や真夏などに電力使用量が急増したり(需要の急増)、地震や様々な理由で一部の発電所が稼働停止になるなど(供給の低下)、需要と供給のバランスが崩れてしまうと、その影響はダイレクトに卸売市場価格に響いてきます。
現在は、世界的な燃料価格の高騰に加え、上記で触れた要因が重なって供給力がひっ迫し、JEPXの価格がお客さまに提供している電気料金メニューの小売価格を大幅に上回ってしまったため、電源調達をこのJEPXに頼っている新電力会社が経営の危機に陥ってしまったのです。
この調達部分の観点で言えば、我々オクトパスは、自社で電源を保有する東京ガスとの戦略的なパートナーシップによって、電源を調達しているため、この卸市場での値上がりの影響をそれほど受けないのです。
❌ 急激な電気代の跳ね上がり
❌ 突然の事業撤退 など
では、オクトパスが一切のエネルギーリスク、エネルギートラブルから免れているのかというと、そうではありません。
冒頭で電力不足について触れましたが、今年度は日本の予備電力の少なさが過去に例のないほど深刻化しています。
契約している電力会社の電源調達力や量とは関係なく、それぞれのエリアでその時その瞬間の電力消費と送配電されている電力量の出入のバランスが崩れることで起きるものなので(ご自宅でブレーカーが落ちる状況をイメージいただくと分かりやすいかもしれません)、それぞれのエリアの停電リスクに対しては、地域住民一体となったアクション、行動変容が求められます。
日本は、水力、太陽光、風力など自然エネルギーを利用する発電はまだまだ発展途上であるのも現実問題として立ちはだかっており、発電に用いる原料(燃料)のほとんどを輸入に頼っています。
このため、エネルギー自給率の低さ(なんと10%程度なのです…😥)という根本的なリスクを抱えています。
つまり、昨今のロシア・ウクライナ情勢の問題然り、為替や世界情勢によって、輸入する燃料価格の高騰が続くと、電源調達の戦略的なパートナーシップを結んでいる東京ガスでも、その影響から完全に免れられるとは言えません。
しかし、この燃料費の変動に関しては、各小売事業者の企業努力だけではコントロールできない領域であるため、オクトパスエナジー含め、多くの事業者が資源エネルギー庁が定める「燃料費調整制度」を導入し、皆さまの毎月の電気料金に含まれる「燃料調整費」という項目の価格に反映し、調節しています。
オクトパスエナジーでは、この燃料調整費を旧一般電気事業者(東京電力や関西電力などの地域の大手電力会社)の価格に連動させています。
確かに電気代の中で月々変動する価格枠ではありますが、特別に経営リスクに影響する部分ではなく、また、お客さまにとって(大手含め)他の電力会社と比べて電気代が何倍も違ってくるというような要素ではありません。
💡 「燃料調整費」についてもっと知りたい? 👉 ブログ記事「請求書にある燃料費調整額(燃調費)って、一体何のこと?」
視点を変えて、さらにもうひとつ。
日本のオクトパスエナジーは、東京ガスという強力なパートナーシップのもとにあるだけでなく、グローバルに展開し、欧州で最大規模の資金力を持つ「オクトパスエナジーグループ」の一員であるという点にも、触れておきたいと思います。
オクトパスエナジーは、この1年で300万件を超える世帯にエネルギーを供給し、オクトパスブランドの事業は英国から、スペイン、イタリア、ニュージーランドなど・・・日本を含め現在8カ国へ拡大しています。
ユニークで、ひっぱり“だこ”なテクノロジー「Kraken(クラーケン)」は世界中でライセンス提供されており、今や世界で合計2,500万件以上の世帯へエネルギーサービスを提供しています。
欧州やその近隣諸国との送配電の提携とデジタル化事業、太陽光発電所や風力タービンを保有する「オクトパスリニューアブルズ」事業、太陽光発電や蓄電池、自家発電機などの分散型エネルギー源 (DER) を統合的にデジタル制御するプラットフォーム (DERMS) を提供する「Kraken Flex(クラケーン フレックス)」事業などなど、ワクワクする新規エネルギーテック事業を続々と立ち上げています。
これらオクトパスエナジーのグローバルでイノベーティブな事業展開と成長戦略は、世界中の投資家から大規模な資金的サポートを集めています。
そして、日本におけるオクトパスエナジーの電力小売事業もその一つなのです。
もし、これを読んでいるあなたがオクトパスのお客さまであるなら、ぜひ、心に留めておいていただきたいのです。
私たちも、皆さまも、よりクリーンで、よりスマートで、より公正で透明性の高いエネルギーシステムを築くというミッションを持つ、非常に大規模で、グローバルなビジネスと共にあることを。
(そう、それがオクトパスエナジーです!)
我らが8本足のピンクのタコは可愛いだけではありません。とってもパワフルな生命力の持ち主です。
同じ価値観や未来のエネルギーへの希望を持っている方ならば、オクトパスは最適なパートナーとなり得るはずです🤝
繰り返しになりますが、エネルギー業界にとって、今は世界的に厳しく、日本でも夏の始まりと共に、連日電力ひっ迫に関するニュースが報道されており、心配に思われている方も多いかもしれません。
もちろん、全てのエネルギー課題を、オクトパス単体で魔法のように解決することはできません。
しかし、エネルギーテック企業のオクトパスらしいアクション、ご提案をしていきたいと思っています。
例えば…ストレス無く楽しく節電に取り組んでボーナスまでもらえる還元型チャレンジ施策や、お客さまのライフスタイルや消費傾向から一番オトクな(あるいは賢い)料金メニューを提案していくような仕掛けの実装も考えています。
我々の強みは、お客さまである皆さまとオープンに対話し、一緒に考え、アイディアを集め、可能性のあるアイディアはできるだけすぐに試す・・・それができるテクノロジーとチームが全て社内に揃っていることです。
オクトパスがご提案したいことは、まだまだあります。
ひとつひとつ実装し紹介していきますので、楽しみに待っていてくださいね。
Love and Power.
#オクトパスエナジー
投稿日2022年7月6日
投稿者
Hajime Nakamura