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電気だって地産地消

価格を抑え、単一価格で再生可能エネルギーを提供できるのか。「シンプルオクトパス」の電気料金プランの裏側にある秘密

今年、新登場した再生可能エネルギーを利用した電気料金プラン「シンプルオクトパス」。

電気料金の煩わしさを無くし、とにかくスッキリと、分かりやすい料金プランであることは、これまでも皆さんにお伝えをしてきました。

でも、一体、何がそうさせている!?という背景を実はまだ十分にお話しできていなかったのが本当のところ。

この記事では、この電気料金プランの電源に着眼して、皆さんに情報をお届けします。


もくじ

どんな再生可能エネルギーが使われている?

その1 群馬県企業局:県央第一水道発電所

その2 埼玉県さいたま市:東部環境センターと西部環境センター

今後の可能性

どんな再生可能エネルギーが使われている?

まず、大前提として日本国内の資源・電源を活用していることがポイント。

そのことで、安心・安全・安価の再生可能エネルギーの提供の実現につながっています。

国外の資源に頼ると、輸入時など、さまざまなコストがかさんでしまい、かつ国際情勢によってさまざまな影響を受けてしまいます。


では、ここからは早速本題に。

シンプルオクトパスの電源となっている、とある2つの発電所とそこから生まれる電力をピックアップ!


1つ目の電源は

群馬県企業局:県央第一水道発電所

ここでは、「小水力発電」という方式、水道局で綺麗な水を生み出すために使われる水を利用することで電力を作り出します。 「水力」と聞き、多くの人が想像するのはダムなどの大規模な発電施設でしょう。でもこの小水力発電では、代わりに河川や上下水道などを身近な水資源を利用し、「流れ込み式」や「水路式」という設備で電力を生み出します。

また何を持って「小」水力なのか?という点です。国によって基準は異なりますが、日本では1,000kW以下が小水力発電と区分されています。

小水力発電の仕組み図解


こちらの県央第一水道発電所では「水車」で年間840kWの電力出力。
この840kWの電力を使ってを例えると…

  • 約560台の電気自動車を同時に充電(電気自動車の充電に必要な出力を約1.5kWと仮定した場合)

  • プールの加熱(大型の公共プールのを温水に温めるに必要なエネルギーに匹敵!)などなど
    十分に、パワフルな使い道ができる電力量といえますよね。


💡 そんな小水力発電の…
メリット

一般的な水力発電のように、大型のダム開発の必要がないため、環境へのインパクトが比較的小さいと言われています。

太陽光や風力などの他の自然エネルギーを使った発電と比較をすると、電力の出力の波が比較的小さく、安定しているとも!

デメリット

河川法や水権利など、法的な手続きをクリアにする必要があると言われ、ゴミや枯葉など定期的に綺麗に取り除いていく必要があるとも。
流水時の水の力を利用するため、落差がなかったり、水の流れがない場所は発電ができず、場所を選ぶのもデメリットの一つと言えます。


2つ目の電源は

埼玉県さいたま市:東部環境センターと西部環境センター

この施設で電力を生み出すために使っているのは何と「ゴミ」です。

ゴミ・廃棄物(=バイオマス)を燃やす時の蒸気でタービンを回して電力を作り出しているのです。 このようにして、電気を作り出すのがいわゆる「バイオマス発電」です。 廃棄物を有効活用し、さらに太陽光や風力とは違い、天候に左右されることなく発電ができるという強みがあるのです。

バイオマス発電の仕組み図解

💭 ところで…

「バイオマス」で調べると、「生物由来で、再生可能な有機性資源(化石資源は除く)」と出てくるのに、なんで?と思いませんでしたか。

この発電にはゴミの中でも、 食品廃棄物、木質系廃棄物、下水汚泥など、バイオマスの定義に該当するものを使用しているからなのですよ。


💡 そんなバイオマス発電の…
メリット

発電には施設がつきもの。特に新たな設備を作るとなると、そこでの自然へのインパクトが噂されることが多々ありますよね。でも、このバイオマス発電では、既存の火力発電所や廃棄物処理所のインフラを利用することができるため、設備に関する懸念を抑えることができます。

デメリット

他の発電に比べると発電効率が低かったり、廃棄物を燃やす際に使用する燃料の生産や輸送時の環境へのインパクトなど、改善ポイントもあります。


今後の可能性

ひとえに、グリーンな電気、再生可能エネルギーと言っても、発電方法は様々で国や地域の地形により、向いている方法が異なります。 日本では太陽光発電や水力発電が強く、オクトパスの本国英国では風力発電が圧倒的に強かったりします。


英国では Fanclub(ファンクラブ)いうオクトパスの風力発電設備を生かした取り組みがあります。

風力発電のタービンが回っている間(=グリーンな電気が作られている)は、近くにお住まいの方への電力料金を安くして、地元の人へと還元する仕組み。地産地消の更なる進化形態ともとれますよね。

上記で述べたように、日本では日照時間の長さを活かし、今後、太陽光発電や水力発電を利用する新しい事業が生まれたりするかも…?!


エネルギーにもお国柄が出るなんて思うと、なんだか面白いなと思えませんか?

オクトパスエナジーでは、今後さらに、日本国内に広がっているグリーンな電気の生産者にネットワークを広げ、再エネを少しでもお安く届けることで、皆さんにとって身近であり、安心できる選択肢にしていきたいと考えています。今後もご期待くださいね。


Love and Power,

#オクトパスエナジー

投稿日2024年10月18日

投稿者

Miyoshi Nakamura