日本の事業展開開始から怒涛の3年を日本CEO中村肇と振り返り、そして今後の展望を語ってもらいました。
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事業開始から今日までの歩みを。オクトパスエナジー日本CEOの中村肇にたっぷりと語ってもらいました。後半戦ではオクトパスの新たな取り組みについても…!
約1時間にわたるインタビューのハイライト動画も近日公開予定、そちらもお楽しみに!
もくじ
中村:やはり、クラーケンというテクノロジー、そしてそのテクノロジーを使ってお客さまとつながれるというところ。僕が元々いた東京ガスでは、ずっと対面で、人海戦術的にお客さまを獲得していたんだよね。
オクトパスはデジタルチャネルを駆使してお客さまを獲得し、そのままデジタルでリアルタイムに繋がっているよね、そこに尽きるかな。
実は、レガシーなシステムを使っていたり、いくつかの外部システムを組み合わせて運用している場合は、お客さまの情報というのは実際にはそのまま繋がっていないんだよ。
例えば、オクトパスが何気なく提供している「お友達紹介」の制度。 紹介者は誰か、紹介された方は問題なく契約に至ったかということの紐付けを瞬時に行う必要があるわけだけど、外部システムをベースにこれを組もうとすると、むちゃくちゃ大変だって言われてね。
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クラーケンでは、料金プランをスピーディにリリース・更新したり、キャンペーンや経由したチャネルの情報などをお客さま情報とリアルタイムで紐付けられる。それをベースにしたお客さまサポートやコミュニケーションを行える。
こういった、お客さまとの距離を近づけるデジタルテクノロジーが、オクトパスの中には自前で存在していたっていうのが大きいね。
中村:2016年の時(英国での立ち上げ)は準備期間含めて大体2年でシステムを構築したんだよね。今回の日本での立ち上げは、半年。
1月に会社設立をし、4月ぐらいからローカライゼーションタスクを始めて、最初のカスタマーを獲得しだしたのが10月だった。しかも当時はコロナ禍。英国はロックダウン中、日本も緊急事態宣言中、入国制限をかけていたから、両サイド完全リモートという条件下で。
ひとつは、クラーケンにフルスタックで小売事業をやる時の機能が、 ほぼ全部備わっていたこと。基本的にクラーケンさえあれば事業を始められるから、余計なものは作らなくてよかった。
もうひとつがグローバルソースコードって言われていて、全世界で共通の部分が全体の8割ぐらい。その他、ローカライゼーションしなきゃいけないその国やその会社の事情というのは残りの1割から2割だという風に言われていて、実際やってみてその通りだった。 このふたつの要因のおかげで半年という期間でMVP立ち上げたっていうのができたと思うね。
中村:英国のオクトパスエナジーと東京ガス、両親会社のサポートを受けて、比較的自由に試行錯誤できた。
決して当初計画した通りの平坦な道をただ歩き続けてきたというよりは、色々なことを経験し、学習しながら今の状態に来てる。
この3年間でやっぱり1番大きく、順風でもあり、逆風でもあったのは、やっぱり2022年のエネルギー危機だったかな。
ロシアのウクライナ侵攻がきっかけとなり、燃料価格が急騰したわけじゃない?この化石燃料の値上がりは世の中の人としても、「グリーンな電気を使ってみようかな」とかそれに関心を持つきっかけにもなっても良かったはず。
でも、直後に出てきた激変緩和措置をはじめとする政府の補助金政策。 化石燃料由来の電気、グリーンな電気のどちらに対しても、結局のところ一律で価格の負担を下げてしまったことで、ブームになりかけていたような、脱化石燃料っていう流れを少し冷やしてしまった。
一方で、オクトパスの本国、英国をはじめとする欧州を見てるとまた違うのかなと思っているんだ。ロシアとのエネルギー関係というのは、圧倒的に密接にあって、エネルギーセキュリティ*の問題が顕在し、なんとかしなきゃいけないという機運が大きかったよね。
欧州では、市民レベルにおいても日本とは比べ物にならないほどに経済的負担が増していたので、エネルギーが自分の生活に直結する問題であること、極端なことを言えば自分の健康や生命の維持にも直結してしまうことを痛感したと思う。
その結果、どんなエネルギー会社がどんなエネルギーをどんな価格で提供するのか、ちゃんと自分で見て積極的に電力会社を選択するという情勢ができた。
日本ももちろん世界情勢の中で影響を受けていないわけではない。
それでも、欧州に比べると、そこまで大きな変動ではなかったし、補助金をはじめ国民に対して政府が手厚い施策を打ってくれて、国民側の負担は確かに軽減されたわけだけれど、その反面、もう少し理解しよう、考えよう、選ぼう、と自分で工夫する動きに繋がらないままきてしまった側面もあると感じている。
中村:そうだね。でも、潮目ではあると思ってるよ。
日本の事業開始よりもう少し遡るけど、オクトパスが英国で2016年に創業した当時は、電力・ガスのオペレーションの効率化をテクノロジーで行うことを武器に、マーケットに入っていったけど、途中から、そのテクノロジーを活用して再エネ電気をより安く提供する仕組みに拡張できそうということで、多くの料金プランが誕生することになった。
再エネが普及すると、「自然の力」ならではの不安定さに対する恒常的な課題がでてくる。そこにはSaving Sessionという、電気代が高い時に節電を、安い時に電気の使用を促すようなプログラムを実施したりもした。(日本でいうオクトパスチャレンジにあたる節電施策=デマンドレスポンスですね)
このように、新しい料金プランやサービス・施策を用いて、再エネを中心にした電力システムへと構造転換を行っていったのがオクトパス。
他の会社でもできたかもしれないけれど、クラーケンのテックの力があり、スタートアップとしてのイノベーションがあり、アジャイルな開発環境があったことで、お客さまや業界の課題をいち早く特定し、「価値」や「ソリューション(課題解決)」に変えて、お客さまに対してスピーディーに提供し続けてきたことで、再エネ周りのエネルギー問題を解決していく会社として、社会のリーディングカンパニーになった。
ここで「潮目」の話に戻ると、日本でも同じようなことが起き始めていると思う。
太陽光を中心とした再エネがどんどん増えていて、これを踏まえた需要・供給のバランスを取っていく必要がでてきている。その解決方法を提案していくことが私たちの社会的な意義であり、強みでもあると思っているからね。
まずは近い将来に見えていることは、日本でのアプリのローンチ。 日々の生活から切っても切り離せない存在のスマホから、ワンタップでオクトパス、そしてエネルギーに繋がれる。電気の使用量や支払いについてスマホに最適化されたインターフェースですぐに確認ができる。
オクトパスは「コンスタンティン」というキャラクターが立っていることもあり、グッズの販売やアプリに関するリクエストも実は多くて。やっと今回一つの形として発表できることになった。もうすぐ、詳細を発表できると思うからぜひお楽しみに。
再エネの活用についても、更なる国内での電源確保に向けて、現在かなりアグレッシブに動き出している。
英国では風力発電を活かした「ファンクラブ」があって、地域密着、地域還元型のサービスとして評価されているけど、日本では太陽光発電を活かした「サンクラブ」なんてものができるんじゃないかと思っている。
あと、個人的になるべく早く日本の皆さんにも提供を開始したいのは、「インテリジェントオクトパス」。
簡単に言えば、AIが電気が一番安い時間を割り出して、その時間にオール電化住宅の給湯器や、蓄電池・EVなどの電気を多く使用するデバイスを遠隔で自動制御してくれるサービス。
日本向けのサービスとして練り上げるのはもう少し時間を要するけど、お客さまの経済的ニーズに合わせてテクノロジー側が「良きに計らう」ことで電気代を抑え、しかもグリーンな電気で持続可能な社会の要請にも応えることができると思っている。
4年目は、これまで以上に「テック」を活かしたオクトパスらしい料金プランやサービスを出していき、一過性のブームでなく、エネルギーがワクワクするものであることを伝えていきたい。そして、自分の生活に深く関係するものとして、日々気にしてもらい、考えてもらいたい。
以上、ここまでがオクトパスエナジー日本CEO中村肇のスペシャルインタビューでした。
今後、アプリや新しい料金プランの発表などで、新たなる価値を、タコ友の皆さんにお届けしていくために、引き続きチーム・オクトパスは一丸となって取り組んでいきます。
このインタビューのご感想や、こんなことも聞きたいなどのご意見は、メールや各種SNS経由でいつでもお寄せください。
4年目のオクトパスエナジーもどうぞよろしくお願いします 💚
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投稿日2024年10月24日
投稿者
Miyoshi Nakamura