計算する

電気料金ってどうやって見たらいいの?

電気料金の請求書の見方をおさらいしましょう!電気料金を比較するときに、どこが影響しているか確認をするヒントになるはずです。

「電気料金の請求書、どうやって見れば良いのですか?」 − よくオクトパスのカスタマーサービスチームに寄せられる実際のお客さまの声が、今回のトピックです。

請求金額を見て「上がった」「下がった」だけ判断するのはもったいない!
何が影響して価格の上下動があるかまでみれるように、今回を機に請求書の見方をおさらいしてみませんか?

💡 オクトパスの電気料金の構成について

オクトパスの電気料金は、大きく5つの要素で構成されます。
料金説明この5つの要素を全部合わせることで、毎月の請求金額が算出されています。
まずは、要素をひとつずつご説明いたしますね。

要素1: 基本料金
使用量に関わらず、毎月の電気の使用期間の日数に応じてかかる料金です。
オクトパスでは「使用期間1日あたりの金額」×「当月1か月の使用期間の日数」で計算しています。
電力会社によっては、「使用期間1日あたりの金額」ではなく、「使用期間1月あたりの金額」を設定していることがありますので、比較する際には気をつけておきたいポイントとなります。

要素2: 電力量料金(1段階目、2段階目、3段階目)
これは要素1の基本料金とは異なり、毎月の電気の使用量に応じてかかる料金です。
使用量に応じて、1kWhあたりの単価が、3段階もしくは4段階に分かれています。
・3段階のエリア: 北海道、東北、東京、中部、北陸電力エリア
・4段階のエリア: 関西、中国、四国電力エリア


要素3: 燃料費調整額
毎月の燃料の貿易統計価格に基づく、調整単価です。
毎月電力量料金の1〜3段階目の1kWhあたりの単価に対してプラス、もしくはマイナスされます。この料金は各電力会社毎に、設定金額が異なります。
❗️ 実は、今のエネルギー業界におけるホットトピックである「燃料費調整額」。その理由と、さらに詳しい説明はコチラ

要素4: 再生可能エネルギー発電促進賦課金
再生可能エネルギーの促進のために、毎月の電気の使用量に応じてかかる料金です。
国の制度のため、どこの電力会社でも、どの料金プランでも同じ金額がかかります。
そ・し・て、驚くべきは、再エネではないプランにもかかっていることです。それだけ、国としても再エネに今後注力していきたいということが読み取れますよね。
毎年5月時に新しい単価が設定されます。今年度の単価や、過去の単価はコチラ

要素5: 割引等
オクトパスでは、友達紹介割と始めとし、いくつかの個性的な割引を用意しています。
コチラのブログで紹介していますので、ぜひご覧ください。

⚡️ 実際に計算してみましょう!

ここまでの説明を踏まえて、実際のオクトパスの請求書を見ながら、どういう風に計算がされているのか確認していきましょう。
オクトパスのお客さまは、ぜひお手元に請求書をご用意の上、ご確認くださいね。
※この例のメニューは、グリーンオクトパス2022-04-v1(東京電力エリア)です。
請求書請求書上から追っていきますが、上記で説明した要素だけ、掻い摘んで知りたいよという方は☝🏻マークを追って見てくださいね。

「① 使用量」「② 使用期間」 「③ 使用日数」 ここは、言葉のまま、使用した電力量、使用した期間、使用した日数となっています。
「④ 契約容量(言い換えるならば契約アンペア数)」は、お客さま毎に異なるものです。同時に使用できる最大の電力量を指しています。
「⑤ 基本料金単価」は各電力会社、各プランで違いが出る一つの着眼ポイントです。

ここまで出てきた数値を使うと、☝🏻 要素1: 基本料金が計算できるようになります。
公式:「⑤ 基本料金単価」×「③ 使用日数」
⑤ 28.20円 × ③ 31日=874.20円 となり、「⑪ 基本料金」の金額と同額になることが計算できます。

請求書に戻り、次の⑥ 〜 ⑨を使って、☝🏻 要素2: 電力量料金」と「☝🏻 要素3: 燃調費調整の計算方法を見ていきましょう。

電力量料金は、それぞれの段階での計算が必要となるため少し煩雑に感じるかもしれませんが…
一度、基本を抑えてしまえば怖いものなし!
公式: 「⑥ 〜 ⑧ 電力料金単価」 x 「① 使用量」
この月の全体の使用量をおさらいすると、① より138.00kWh だったことがわかります。
ここから、適応されるのは ⑥ 1段階目の 0~120kWh と、 ⑦ 2段階目の 121~300kWh ということが分かりますね。

まず1段階目の計算を。
いきなりではありますが、ここではスパイス🪄 「⑨ 燃調費調整額単価」が必要となります。この燃料費調整額は、全ての段階に同額で適応がされるものだからです。
燃料費調整を含む電力量料金1段階目の単価は、⑥ 19.68円+ ⑨ 9.73円=29.40円 となります。
この 29.40円に1段階目で計算される使用量の120kWhをかけると、29.40円 × 120kWh=3528.00円 となり、「⑫ 電力量料金1段階目(燃料費調整額を含む)」と同額となることが分かります🙆

2段階目、3段階目も全く同要領で計算していけばOKです!

2段階目の単価は ⑦ 24.35円 + ⑨ 9.72円 = 34.07円 となります。
全体の使用量から、1段階目の使用量をひいて、2段階目の使用量を出すと
① 138kWh - 120kWh = 18kWh
この18kWhが、今回の2段階目の使用量となります。先に出した単価と使用量を計算すると…
34.07円 x 18kWh = 613.26円 となり、 「⑬ 電力量料金2段階目(燃料費調整額を含む)」と同額になりました!

この調子で、3段階目もいきたいところではありますが、今回の請求では3段階目まで使用をしていませんので、この計算は終わりとなります。

さぁ、あっという間に、終盤戦ですよ!
☝🏻 要素4: 再生可能エネルギー発電促進賦課金
公式: ⑩ 再生可能エネルギー発電促進賦課金単価 x ① 使用量
この計算には段階が関係なく、全体の使用量にかけて計算するだけとなります。
⑩ 3.45円 x ① 138kWh = 476.10円となります。
最後に、もう一つスパイス🪄を − 小数点以下第1位を切り捨てて、476.00円 = 「⑮ 再生可能エネルギー発電促進賦課金」と同額となります。

☝🏻 要素5: 割引などは、ある時ない時があり、今回はないので飛ばします。

つ・い・に・最・後!
これまでに計算した5つの要素を全部足してみましょう!
[要素1: 874.20円] +[要素2&3: 3528.00円 + 613.26円] + [要素4: 476.00円] =5491.56円 となり、最後に小数点以下第1位を切り捨てますので、5491円となります。
これで、「⑯ 請求金額」の金額と同額となりました👏

こんな風に、オクトパスでは皆さんの電気料金を計算しています。
最初はとっかかりにくいものかもしれませんが、一度覚えてしまえば、毎月の請求でどこに目をつければ良いかが分かり、請求書を見る意味がより増すはずです。
電気の使い方を見直すきっかけとなれば嬉しい限りです🐙


Love and Power.

#オクトパスエナジー

投稿日2022年12月8日

投稿者

Miyoshi Nakamura

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